パニック障害が繰り返されるパニック発作を主症状とする心の病気です。主な治療法は薬物治療法と心理療法です。発作が起きると目の前が真っ暗になって強烈な不安が押し寄せてきます、心臓の鼓動が早まって、締め付けられるような胸の痛みがあります。この発作が起きた本人は、当然この世の終わりがやってきたような錯覚が起きます。知られているようで知られていないパニック障害の特徴と症状。この障害は若い女性に多い疾患で最初にパニック発作は何の前触れもなくやってきます。症状には個人差があって、急速に症状が出て10〜15分持続します。動悸、胸の痛み、手足の震え、顔面の紅潮、発汗、呼吸が苦しい、気が遠くなる、自分が周りから切り離されたような離人感、自分をコントロールできない恐怖感、死の恐怖。この障害は繰り返される発作のため、日常生活に大きな支障が出ます。発作時に助けを求めにいく場所を極端に恐れる広場恐怖が多かったり、発作をおそれて外出できなくなってしまいます。パニック障害になる原因の背景には、忙しい生活からくる精神的圧迫感や恋人とのトラブルなど、何かしらの心理的な葛藤がある場合。でも最も大きい原因は生物学的要因です、普通ならば恐怖反応が出るはずがない状況であたかの恐怖に遭遇したかのように強烈な不安感が起こってしまうのは、脳内の神経科学的環境に何かが起きているからです。具体的に言えば、ノルアドレナリン、セロトニンなどの脳内神経伝達物質の働きに異常があって問題が生じていると言われています。パニック発作というのは、あたかも脳梗塞が起きたようなもの。患者自身は体に重大な問題があるのではないかと疑います。脳に原因があると思わずに、精神科の受診にたどり着くことはどうしても遅れてしまいます。
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